初期のネットワーク実装では、通常、組織はすべてのコンピュータとその他のネットワーク デバイスを単一の IP ネットワークに接続しました。 組織のすべてのデバイスには、対応するネットワーク ID を持つ IP アドレスが割り当てられました。 このタイプの構成を、フラットなネットワーク設計と呼びます。 デバイスの数が限られている小規模なネットワークでは、フラットなネットワーク設計が問題となることはありません。 しかし、ネットワークの規模が拡大するにつれ、このタイプの構成が大きな問題になることがあります。
必要なサービスやデバイスを検索するために、デバイスがイーサネット LAN 上でブロードキャストをどのように使用するかを考えてみましょう。 ブロードキャストは IP ネットワーク上のすべてのホストに送信されることを思い出してください。 DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)は、ブロードキャストを利用するネットワーク サービスの例です。 デバイスが DHCP サーバを検索するときには、ネットワーク上にブロードキャストを送信します。 大規模なネットワークでは、これによって大量のトラフィックが生成され、ネットワークの動作が遅くなることがあります。 さらに、ブロードキャストはすべてのデバイスに送信されるため、すべてのデバイスがトラフィックの受け入れと処理を行う必要があり、デバイスの処理要件が増大します。 デバイスが大量のブロードキャストを処理しなければならない環境では、デバイスの動作が遅くなることもあります。 このような理由から、大規模ネットワークを小さなサブネットワークに分割し、サブネットワークを小さなグループのデバイスやサービスに局所化する必要性が出てきます。
ネットワークを複数の小さなネットワーク空間に分割してネットワークをセグメント化するプロセスを「サブネット化」と呼びます。 サブネット化されたネットワークのことを「サブネット」と呼びます。 ネットワーク管理者は、地理的な位置(たとえば、ビルの 3 階)、組織ユニット(たとえば、営業部)、デバイスのタイプ(プリンタ、サーバ WAN)など、ネットワークにとって意味のある分類に基づいて、デバイスおよびサービスをいくつかのサブネットにグループ化できます。 サブネット化によって、ネットワーク全体のトラフィックを軽減し、ネットワーク パフォーマンスを向上させることができます。
注:サブネットはネットワークと同意であり、これらの用語は同じ意味で使用できます。 ほとんどのネットワークは、より大きなアドレス ブロックのサブネットです。