図に示したように、ネットワークのサブネットを計画するには、組織のネットワーク使用に関するニーズと、サブネットの構造化方法の両方を確認する必要があります。 まず、ネットワーク要件の調査から始めます。 具体的には、ネットワーク全体を見て、ネットワークの主なセクションと、それらをどのようにセグメント化するかを決定します。 アドレス計画では、サイズ、サブネットあたりのホスト数、ホスト アドレスを割り当てる方法、固定 IP アドレスを必要とするホスト、およびアドレス情報の取得に DHCP を使用できるホストに関して、各サブネットのニーズを決定します。
サブネットのサイズに関しては、細分化したプライベート ネットワークの各サブネットにおいて IP ホスト アドレスを必要とするホストの数を計画する必要があります。 たとえば、キャンパス ネットワークの設計では、職員用 LAN に必要なホスト数、教員用 LAN に必要なホスト数、および学生用 LAN に必要なホスト数を考えます。 家庭用ネットワークの場合は、家庭のメイン LAN のホスト数、および自宅オフィス LAN のホスト数を考えることになるでしょう。
先に説明したように、LAN で使用するプライベート IP アドレスの範囲は、ネットワーク管理者が選択するものであり、現在わかっているホストと将来の拡張に対して十分なホスト アドレスが使用できるように、慎重に検討する必要があります。 プライベート IP アドレスの範囲は次のとおりです。
- 10.0.0.0(サブネット マスクは 255.0.0.0)
- 172.16.0.0(サブネット マスクは 255.240.0.0)
- 192.168.0.0(サブネット マスクは 255.255.0.0)
IP アドレスの要件がわかれば、実装するホスト アドレスの範囲が決まります。 選択したプライベート IP アドレス空間をサブネット化すると、ネットワークのニーズを満たすホスト アドレスを提供できます。
インターネットへの接続に使用するパブリック アドレスは、通常、サービス プロバイダーから割り当てられます。 そのため、同じ原則に基づくサブネット化が適用されていますが、通常、これは組織のネットワーク管理者の責任範囲ではありません。