あらゆるネットワーク アドレスには、ホスト アドレスの有効な範囲があります。 同じネットワークに接続されているすべてのデバイスは、そのネットワークの IPv4 ホスト アドレスと、共通のサブネット マスクまたはネットワーク プレフィクスを持ちます。

プレフィクスとサブネット マスクは、アドレスのネットワーク部を別々の方法で表したものです。

IPv4 サブネットは、1 つ以上のホスト ビットをネットワーク ビットとして使用することで作成されます。 この場合、マスクを拡張して、アドレスのホスト部からビットの一部を借りて、追加のネットワーク ビットを作成します。 借りるホスト ビットが多いほど、多くのサブネットを定義できます。 1 ビットを借りるごとに、使用可能なサブネットワークの数が倍になります。 たとえば、1 ビットを借りると、2 個のサブネットを作成できます。 2 ビットなら 4 個のサブネットが作成され、3 ビットなら 8 個のサブネットが作成されます。 ただし、ビットを借りるごとに、サブネットごとに使用できるホスト アドレスの数は少なくなります。

ビットは、アドレスのホスト部からのみ借りることができます。 アドレスのネットワーク部は、サービス プロバイダーによって割り当てられるため、自由に変更できません。

:ビットを借りられるのはホスト部のみなので、図の例では最後のオクテットのみ 2 進数で示しています。

図 1 に示したように、192.168.1.0/24 というネットワークは、ネットワーク部が 24 ビット、ホスト部が 8 ビットとなります。これは、サブネット マスク 255.255.255.0 または /24 という表記で示されます。 サブネット化をしない場合、このネットワークは単一の LAN インターフェイスをサポートします。 追加の LAN が必要な場合、ネットワークをサブネット化する必要があります。

図 2 では、ホスト部の最上位ビット(左端のビット)から 1 ビットを借りて、ネットワーク部を 25 ビットに拡張しています。 これにより、2 個のサブネットが作成されます。各サブネットは借りたビットによって識別され、最初のサブネットはこのビットが 0 となり、2 番目のサブネットはこのビットが 1 となります。 これらのサブネットのサブネット マスクでは、借りたビットの位置が 1 となり、現在はこのビットがネットワーク部の一部であることを示します。

図 3 に示したように、2 進数のオクテットを 10 進数に変換すると、最初のサブネット アドレスは 192.168.1.0 となり、2 番目のサブネット アドレスは 192.168.1.128 となります。 ビットを借りたため、各サブネットのサブネット マスクは 255.255.255.128、すなわち /25 となります。