小規模のサービス プロバイダーのように、100 個よりもさらに多くのサブネットを必要とする組織もあります。 1000 個のサブネットを必要とする組織を例にとります。 これまでと同じように、サブネットを作成するには、既存の中間ネットワークの IP アドレスのホスト部からビットを借りる必要があります。 前述のように、サブネットの数を計算するには、使用可能なホスト ビットを確認する必要があります。 この例のような場合、ISP から割り当てられた IP アドレスに、1000 個のサブネットを計算できるだけのホスト ビットがあることが必要です。 最初のオクテットが 1 ~ 126 の範囲の IP アドレスは、デフォルト マスクが 255.0.0.0、すなわち /8 です。 したがって、ネットワーク部が 8 ビットで、サブネット化用に借りることのできるホスト ビットは 24 ビットです。

10.0.0.0/8 アドレス ブロックを使用し、ホスト ビットを借りて、少なくとも 1000 個のサブネットを作成する必要があります。 使用できる最初のホスト ビットから始めて、左から右へ 1 ビットずつ借り、1000 個のサブネットの作成に必要なビット数に達するまで続けます。 2^(借りるビット数)という式を使用して、10 ビットを借りる場合に作成されるサブネットの数を計算します。

2^10 = 1024 個のサブネット

10 ビットを借りると、図 1 に示すように 1024 個のサブネットが作成されます。

借りたビットを反映するためにサブネット マスクを変更する必要があることに注意してください。 この例では、10 ビットを借りると、マスクは 3 番目のオクテットまで 10 ビット拡張されます。 サブネット マスクの 3 番目のオクテットは 2 進数で 11000000 であり、4 番目のオクテットは 2 進数で 00000000 であるため、マスクは 10 進数で 255.255.192.0、すなわち /18 プレフィクスとなります。 サブネット化は 3 番目のオクテットで実現されますが、ホスト ビットは 3 番目と 4 番目のオクテットにあります。

ホストの計算

ホストの数を計算するには、3 番目と 4 番目のオクテットを調べます。 サブネット用に 10 ビットを借りた後、3 番目のオクテットにはホスト ビットが 6 ビット、4 番目のオクテットにはホスト ビットが 8 ビット残っています。 合計 14 ビットのホスト ビットが残ります。

図 2 に示すように、ホストの計算式を適用します。

2^14 - 2 = 16382

最初のサブネットの最初のホスト アドレスは 10.0.0.1 で、最後のホスト アドレスは 10.0.63.254 です。 各ホストは、そのネットワーク セグメントで定義された範囲内の有効な IP アドレスを持っていなければならないことに注意してください。 ルータ インターフェイスに割り当てられたサブネットにより、ホストがどのセグメントに属しているかが決まります。

注:同じサブネット内のすべてのデバイスは、ホスト アドレスの範囲内にあるホスト IPv4 アドレスを持ち、同じサブネット マスクを使用することになります。