組織内のネットワークはすべて、限られた数のホストに対応するように設計されています。 基本的なサブネット化では、ネットワークの要件を満たすサブネットを用意しつつ、サブネットごとに十分なホスト アドレスを提供する必要があります。

ポイントツーポイント WAN リンクなどのように、必要なホストが 2 台だけのネットワークもあれば、 大きな建物や部門のユーザ LAN のように、数百ものホストに対応しなければならないネットワークもあります。 ネットワーク管理者は、各ネットワークのホストの最大数に対応できる中間ネットワークのアドレス計画を考える必要があります。 また、各部門のホスト数を増やせるようにしなければなりません。

ホストの総数の決定

まず、企業全体の中間ネットワークに必要なホストの総数を考えます。 すべての企業ネットワーク内のすべてのデバイスに対応できる大きさのアドレス ブロックを使用する必要があります。 このようなデバイスには、エンド ユーザ デバイス、サーバ、中継装置、およびルータ インターフェイスがあります。

図 1 のような企業中間ネットワークの例を考えます。この中間ネットワークでは、5 ヵ所にある合計 123 台のホストに対応する必要があります。 この例では、サービス プロバイダーが 172.20.0.0/21(11 ホスト ビット)というネットワーク アドレスを割り当てています。 これにより、図 2 に示すように 2,046 個のホスト アドレスが提供されるため、この中間ネットワークのアドレスのニーズに十分対応できます。