前のサブネット化の例では、いずれも、すべてのサブネットに同じサブネット マスクを適用しました。 すなわち、各サブネットに、使用可能なホスト アドレスが同じ数だけあります。
図 1 に示すように、従来のサブネット化は同じサイズのサブネットを作成します。 従来方式では、すべてのサブネットが同じサブネット マスクを使用します。 VLSM を使用すると、図 2 に示すように、ネットワーク空間を異なるサイズに分割できます。 VLSM では、特定のサブネット用に何ビットを借りるかによってサブネット マスクが変わってきます。これが VLSM の「可変」という名前の由来です。
VLSM のサブネット化は、ビットを借りてサブネットを作成するという点では従来のサブネット化と同様です。 サブネットごとのホストの数や作成されるサブネットの数を計算する式も、同様に適用できます。 異なる点は、サブネット化を複数回行うことです。 VLSM では、まずネットワークをサブネット化し、次にサブネットを再びサブネット化します。 このプロセスを複数回繰り返して、さまざまなサイズのサブネットを作成することができます。