VLSM のプロセスをさらに理解するために、前の例に戻ります。
図 1 に示すように、前の例では、ネットワーク 192.168.20.0/24 をサブネット化して、同じサイズの 8 個のサブネットを作成し、8 個のサブネットのうち 7 個を割り当てました。 4 個のサブネットを LAN に使用し、3 個のサブネットをルータ間の WAN 接続に使用しました。 アドレス空間の浪費が生じていたのは、WAN 接続に使用されるサブネットです。これらのサブネットで本当に必要な使用可能アドレスは 2 個だけです(各ルータ インターフェイスに対して 1 個)。 このような浪費を避けるために、VLSM を使用して WAN 接続用の小さなサブネットを作成することができます。
WAN リンク用の小さなサブネットを作成するには、サブネットの 1 つを分割します。 図 2 では、最後のサブネット 192.168.20.224/27 をさらにサブネット化します。
必要なホスト アドレスの数がわかっている場合には、式 2^n - 2(n は残っているホスト ビット数)が使用できることを思い出してください。 使用可能な 2 個のアドレスを提供するには、ホスト部に 2 ビットのホスト ビットが残っている必要があります。
2^2 - 2 = 2
192.168.20.224/27 アドレス空間には 5 ビットのホスト ビットがあるため、2 ビットをホスト部に残して、3 ビットを借りることができます。
この計算は、従来のサブネット化に使用される計算とまったく同じです。 ビットを借りることで、サブネットの範囲が決定します。
図 2 に示すように、この VLSM を使用したサブネット化方式では、各サブネットのアドレス数を WAN に適したサイズに低減できます。 サブネット 7 を WAN 用にサブネット化すると、サブネット 4、5、および 6 を将来のネットワークに使用でき、他のサブネットも WAN 用に使用できます。