IPv6 のサブネット化には IPv4 のサブネット化とは異なるアプローチが必要です。 その主な理由は、IPv6 では非常に多数のアドレスがあるため、サブネット化の理由がまったく異なるからです。 IPv6 アドレス空間では、アドレスを節約するためにサブネット化するのではなく、ネットワークの階層的、論理的設計をサポートするためにサブネット化します。 IPv4 のサブネット化の目的はアドレス不足への対応ですが、IPv6 のサブネット化の目的は、サポートするネットワークおよびルータの数に基づいてアドレス階層を構築することです。

図 1 に示すように、/48 プレフィクスの IPv6 アドレス ブロックでは、サブネット ID が 16 ビットで表現されることを思い出してください。 16 ビットのサブネット ID を使用してサブネット化すると、65,536 個の /64 サブネットを生成できるため、インターフェイス ID やアドレスのホスト部からビットを借りる必要はありません。 各 IPv6 /64 サブネットには、約 1800 京(18×10^18)個のアドレスがあり、1 つの IP ネットワーク セグメントで必要になるアドレス数を明らかに超えています。

このサブネット ID は 2 進数に変換する必要がないため、作成されるサブネットの表現が容易になります。 次に使用可能なサブネットを決定するには、16 進数を 1 ずつ増やすだけです。 すなわち、図 2 に示すように、サブネット ID 部の 16 進数を 1 ずつ増やします。

グローバル ルーティング プレフィクスは、どのサブネットでも同じです。 4 桁のサブネット ID のみを、サブネットごとに 1 ずつ増やします。