図に示すように、ネットワークを複数の小さなネットワーク空間に分割してネットワークをセグメント化するプロセスを、「サブネット化」と呼びます。

あらゆるネットワーク アドレスには、ホスト アドレスの有効な範囲があります。 同じネットワークに接続されているすべてのデバイスは、そのネットワークの IPv4 ホスト アドレスと、共通のサブネット マスクまたはネットワーク プレフィクスを持ちます。 同じサブネット上にあるホスト間では、直接トラフィックを転送できます。 ルータを使用せずにトラフィックをサブネット間で転送することはできません。 トラフィックがローカルかリモートかを判断するために、ルータはサブネット マスクを使用します。 プレフィクスとサブネット マスクは、アドレスのネットワーク部を別々の方法で表したものです。

IPv4 サブネットは、1 つ以上のホスト ビットをネットワーク ビットとして使用することで作成されます。 そのサブネット マスクをどの IP アドレス ブロックで使用するかを決定する非常に重要な要因は、必要なサブネットの数と、サブネットごとに必要なホストの最大数の 2 つです。 サブネットの数とホストの数は反比例の関係にあります。 サブネットの作成のために借りるビットが多いほど、使用できるホスト ビットは少なくなり、そのため、サブネットごとのホストの数が少なくなります。

式 2^n(n は残っているホスト ビット数)を使用して、各サブネットで使用できるアドレスの数を計算します。 ただし、範囲内のネットワーク アドレスとブロードキャスト アドレスは使用できません。そのため、使用可能なアドレス数を計算するには、2^n - 2 の計算が必要です。

サブネット化、つまり可変長サブネット マスク(Variable Length Subnet Mask; VLSM)の使用は、アドレスの浪費を避けることを目的としています。

IPv6 のサブネット化には IPv4 のサブネット化とは異なるアプローチが必要です。 IPv6 アドレス空間では、アドレスを節約するためにサブネット化するのではなく、ネットワークの階層的、論理的設計をサポートするためにサブネット化します。 つまり、IPv4 のサブネット化の目的はアドレス不足への対応ですが、IPv6 のサブネット化の目的は、サポートするネットワークおよびルータの数に基づいてアドレス階層を構築することです。

使用可能なアドレス空間を最大限に利用するには慎重な計画が必要です。 サイズ、場所、使用、およびアクセスの要件はすべて、アドレスの計画プロセスで検討する必要のある事項です。

実行後は、接続および運用上のパフォーマンスを確認するために IP ネットワークをテストする必要があります。